年間15億着が廃棄!衣料ロス

実に我が国で生産される衣料品は約28億着、実にその内半数以上の15億着が廃棄されているというのです。。。そこで今回は2020年1月28日放送の「ガイアの夜明け」の内容を元に、その内容をまとめました。

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大量に廃棄される服

番組冒頭でインパクトのある最初のシーンは、ゴミ処理場の様子。
次々と投げ込まれるダンボールの中身はなんと「新品の衣料品」。
その数なんと1,500着!

なぜ新品の、もちろんまだ着れる服がゴミとして廃棄処理されているのでしょうか?

その答えは「ブランド価値の保全」です。

アパレルブランドでは自社のブランドで商品を適正な価格で販売しています。

ゴミとして廃棄せず、過度な安売りを行えばそのブランドは「安物」のブランドとなってしまい、お客さんもその程度の物として、安売りの値段でしか買わなくなってしまうのです。

それを防ぐため、新品の服がそのまま廃棄処理されているというのです。

そしてアパレル業界全体で “必要な2倍の量を作り、残ったら捨てる” という慣習が根付いてしまいました。

これが「衣服ロス」問題です

買取業者「ショーイチ」の取組み

そんな中、廃棄ロス削減に取り組む会社として、株式会社ショーイチが運営する「カラーズ」という店舗が紹介されていました。

店頭では100円から服が販売され、中には1000円のコートも!
ショーイチの山本昌一社長曰く、これらの商品は「メーカーの過剰生産や納期遅れなどの理由でキャンセルされた品を並べている」とのこと。

一般的にアパレル衣類が店頭に並ぶまでの流れでは、

「下請け工場」→「問屋」→「メーカー」→「小売店」

という商品の流れがあります。

この中でもっとも力関係が強いのが、当然「メーカー」になります。
そのため、メーカーが需要を読み違えたりすると問屋へ返品されたり、下請けがメーカーの指定する納期に間に合わないと在庫を納品できずそのまま自社で抱えたりするケースがあるのです。

そういった在庫は廃棄されることが多いのですが、この会社が買取し、再販しているのです。

大阪の倉庫には100万点の在庫があり、カラーズの店頭だけでなく、これらを条件を合わせて業者へ取引しているとのこと。年商は16億円・取引社数は2,300社に登るそうです。

ショーイチの山本社長は生産拠点があるバングラディッシュにも向かいます。そこで見たのは山積みされた大量の在庫。これを交渉し仕入れて販売するというのです。それは素材としてデニム製品を新たに作るという試みに繋がります(が、こちらの内容は割愛いたします)

大手「ワールド」の取組み

次に取り上げられたのはアパレル大手の「ワールド」。
55のブランド・2,530店舗を展開するアパレル大手です。

アパレルの発注は半年以上前に行われるため、需要の先読みが困難とのこと。

そして一般的にアパレル業界では、「定価で売れる」と見込んだ数の倍の量を生産するということです。

当初から売れない分の服を大量に生産しているという衝撃の事実が明かされます。

では売れないと分かっていて見込みの2倍以上の大量の服を生産する理由はなんでしょうか?

その理由は、店頭の品揃えがボリューム感がないと売れない、からだそう…。

確かに顧客側の心理としても、同じシルエットの服でも色違いやサイズ違いなど豊富な在庫の中から選びたいもの。しかしその選ばれなかった商品が捨てられているとなると、微妙な気持ちになりますね…。

ワールド・上山健二社長は、この流れは是正されるとし、新たな取組に動き出します。

それは自社で9割引近い価格で販売する店舗を構えること。
2030年までに大幅ディスカウントのアウトレット店舗を100店舗まで増やすとのこと。

こうした動きで一着でも多く「衣料ロス」「衣服ロス」が無くなるといいですね…。


キンブル担当者の感想

自分はセールでしか買わない人間ですが、予測の2倍の量作る分のコストが定価に跳ね返ってるんじゃないかと思うと、ますます定価で服を買うのが心理的にハードルが上がりました…。

個人的にはショーイチがバングラディッシュで1,000円デニムを作ってもただでさえ過剰供給な日本のアパレル市場にとっては微妙なんじゃないかと…。

ワールドが自社で割引店舗を100店舗も作るなら、そもそも生産量を調整できないのか?定価で買ったお客さんが100店舗で激安セールされたらどう思うのか?など、疑問も残りました。

アパレル業界への主観

いよいよ大量生産・大量販売のやり方が難しくなってきているのではないでしょうか?
高度経済成長期からバブルまでは「ブランド品の服を着ること」がステータスでしたが、平成不況から時代は令和となり、個性が認められる時代には、「ブランドよりも見栄え」であり、ファストファッションの浸透により、手軽に最先端のデザインの服が手頃な価格で入手できるようになったこともあり、高単価の服がかつてのように売れることはありえません。

またSNSによりかつての”カリスマ店員”が自分のブランド力で小規模なブランドを立ち上げ、インスタやfacebookなどを通じて直接販売する形態も増えつつあり、ますます大手アパレルを取り巻く環境は厳しくなっていくのではないでしょうか?

大手においても”川上”の生産量を減らし、適切なボリュームでも店頭が維持・販売できるような今の時代にあったアパレル流通の仕組みを早急に模索するべきではないでしょうか。

在庫量を適正化できないと…

在庫量を適正化できないと、どうなってしまうのでしょうか。
競合他社に合わせて大量の店頭への商品陳列・商品バリエーション展開・積極的な新商品の投下・ユーザーに合わせた細かいブランドの細分化。
アパレル戦略には必要不可欠なものとされてきたものが、全て衣料ロスにつながり、その対応を誤ると、「倒産」してしまいます。

https://www.youtube.com/watch?v=VQQuh8ZhgOs

レナウンはかつては業界ナンバー1のアパレル会社でしたが、放漫な経営で業績は下降の一途を辿り、近年では中国企業参加となっていましたが、コロナの影響でついに経営に行き詰まり、倒産・民事再生手続きを申請することになりました。

レナウンも倒産直前には自社サイトで大幅な値引きセールを繰り返していましたが、自社ですぐに現金を回収することは現実的には大変困難です。

キンブルはアパレル在庫買取しています

キンブルもアパレル在庫の買取は行っております。

月間取引点数400万点以上・年商56億円
(ショーイチさんより少し大きいです!)

また、店頭ではカラーズさんの100円よりさらに安い、50円から服を販売しております!

自社直営4店舗での販売、タグ切り取りでの再販、海外経路などアパレル在庫の買取ニーズにももちろん対応しております。

全国対応・即現金支払い。チャーター便で倉庫や店舗の在庫をすみやかに回収いたします。

その廃棄在庫、捨てないで!

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