amazonのプライム発送が週末義務化!対応方法は?
アマゾンが出店業者にプライム対応での週末発送を義務化することが報道されました。出品者はどのような対応を行えば良いのでしょうか。
目次
週末例外の廃止・発送義務化へ
これまで出店業者は、”送料無料” “最短翌日発送”など配送条件を満たしている「プライム」での商品出品を行っている場合、土日など週末に限っては例外日を設定することが可能でした。
しかし2021/3/8、アマゾンジャパンはマーケットプレイスの出店業者(セラー)に対してこの例外対応を廃止し、プライム発送を行う業者は7月から週末の発送を義務化すると発表したのです。
プライム対応とは
アマゾンの「プライム」は多数のサービスに使用されており、今回のプライムへの週末発送義務化と聞いてもどのサービスのことか分からない方もいらっしゃるかもしれません。
PRIME
amazonもしくはamazonの倉庫から発送されるサービスのこと。amazonの箱で届き、送料無料・最短当日・返品も容易など手厚いサポートが付く。
PRIMEマーク
amazon以外の業者がマーケットプレイスに出店し、送料無料・最短翌日・返品条件が上記同様など、amazonのPRIME同様のサービスを提供している出品者が利用できる配送オプションの表示。
PRIME会員
もともとはamazonの商品が配送料無料になる有料会員資格のこと。その後、PRIMEビデオ(動画配信)・music PRIME(音楽配信)・PRIMEリーディング(電子書籍)などデジタル配信サービスを含む総称となった。
今回の報道は「PRIMEマーク」での発送を行っていた出品者、ということになります。
週末発送義務化での懸念点
これまでamazonで買い物をするユーザーからすると、「PRIMEのアイコンが付いているから、すぐ商品が届く」という認識があったため、『土日発送は行っていない』出品者が同様に “PRIME” のアイコンを付けて出品している、ということはやや誤解を招く表現だったかもしれません。
一方でアマゾンの画面上は到着予定日がしっかりと表示されており、そもそも「金曜日や土曜日に注文した商品を土日に受け取るほど急いでいない」というネット上の声も聞かれます。
それができないならプライムマーク外せってことか。 / アマゾン、週末出荷を義務化 主要出品者、抗議広がる (共同通信) #NewsPicks https://t.co/vjdBd401YK
— 毎日ニュース1記事Pick up (@3vaSHOs1EvRaeKi) March 8, 2021
プライムのブランドはAmazonにとって大事なパートナーであるわけで… (仮に少数派であったとしても)プラットフォーム離れは起きそう。 / アマゾン、週末出荷を義務化 主要出品者、抗議広がる (共同通信) #NewsPicks https://t.co/nh3iKug6SN
— サカタワタル 🇵🇭 (@watalogy) March 9, 2021
そりゃ利用者からしたらプライムの商品は届けて欲しいですよね。できないならプライムから外すのは妥当じゃないですかね。 / アマゾン、週末出荷を義務化 主要出品者、抗議広がる (共同通信) #NewsPicks https://t.co/lYpHBLrCk6
— 関口さとる 🦌献身誠実尊重🦌⭐⭐鹿サポ/組織人材マネジメント (@sol123vv) March 8, 2021
しかし個人事業主や中小企業にとっては土日発送への対応は容易とは言えません。
1.人手不足
数人~十名程度で運営している業態では、平日に人員を集中し、土日に全員が休むことで最小限の人員で運営するよう業務が設計されています。この人員を土日に分配すると、逆に平日の仕事が回らなくなってしまう可能性があります。
また、個人で運営している場合には365日働くことになるでしょう。
2.コストの高騰
土日対応するために新たに人員を採用した場合、平日と比べて求人が集まりにくく、時給も平日よりも高めに設定する必要が出てきます。おしなべて平日に対応していた一部の出荷も土日に対応することになり、全体として作業コスト・人件費の高騰を招きかねません。
3.コミュニケーションの低下
平日に全社員・スタッフが揃って出勤し、一同に休みを取っている場合、業務連絡や引き継ぎも全員が揃っているため伝わりやすく、一体感を持って業務を運営することができます。しかし土日の運営を行うと、”常に誰が不在”という状況となり、全員に連絡が行き届かなくなりがちです。また重大なトラブルの際に担当者が不在で休日に連絡が入り休日出勤せざるを得なくなるなど、従業員の負担も大きくなりがちです。また全員が揃ってイベントや飲み会を行うことも難しくなり、社員の一体感が薄れる可能性があります。
急ぎの注文に対応することで販売単価も上昇し、注文率が向上する効果があった出品者の「プライム」対応ですが、週末の発送義務化に際しては、その効果・メリットに対して先述のようなデメリットを超えられるかが、大きな判断ポイントになるでしょう。
プライム週末発送義務化への対応
それでは今後も「プライム」発送を継続する場合、現実的にどのような対応が考えられるでしょうか。
1.amazon FBAの利用
FBAは、商品をアマゾンの倉庫に納品することで、販売・受注・梱包・出荷・返品などの物流に関するサービスをすべてアマゾンが代行するサービスです。
手数料が通常よりも高額ですが、土日祝日を含めすべてアマゾンに丸投げできますので、自社の管理コストを大幅に削減し、人員をマーケティング・販促活動や商品開発に集中することができます。
2.他のECサイトへの出店
amazon以外にも出店型のECサイトはあります。amazonよりも出店条件や規約が緩いことが多く、気楽に販売したい、自由に販売したい、という場合はamazonでのプライム発送を止め、他のサイトへ出店するのも選択肢の一つです。
Yahoo!ショッピング
大手なのに出店料無料!ソフトバンクユーザーの利用が多く、PayPay祭りなどで集客もあります。
BASE
香取慎吾くんのTV-CMも好評なBASE。無料でネットショップが開設でき、140万ショップが出店。分かりやすい管理画面でオリジナルのショップがカンタンに作成できます。
カラーミーショップ
GMOグループが運営するのがカラーミーショップです。出店費用や月額費用はかかりますが、決済手数料が他社よりも低く、ネットショップに求められるあらゆる機能が実装されています。
STORES
よくBASEと比較されるのがSTORESです。こちらも無料で出店でき、分かりやすい画面でオリジナルのショップを構築できます。BASEは販売手数料が高め(実質6%+40円)に対して、STORESは3.6~5%と低いものの、BASEが10営業日で代金が受け取れるのに対してSTORESは末締め・翌月末払いと少し遅いことぐらいです。
3.業務の縮小・撤退
amazonとプライム発送への依存率が高く、土日対応のコストや負荷を検討した結果、プライム発送からの撤退を検討される業者もいらっしゃるかもしれません。
その場合、注文が減り、見込んでいた販売数に届かず余剰になる在庫はどうしたら良いでしょうか。
検討いただきたいのが、在庫買取サービスの利用です。
企業や個人事業主の在庫を一括で買取するサービスが「在庫買取サービス」です。
倉庫などの在庫が保管されている場所まで向かい、商品積み込み・回収を行い、業者によってはその場で現金で商品代金を支払うなど、在庫をスピード感をもって現金化することができます。
在庫買取はキンブルへ
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特に関東から関西エリアにかけては、定期的な買取ルートとして周回しております。ぜひお気軽にお問合せください。
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