FBA寄附プログラムは初期設定で有効になっているので要注意!不良在庫は確実に換金しよう
amazonで販売している商品が知らない内に寄附されてしまう!?FBA設定にある「FBA寄附プログラム」とその注意点についてまとめます。
目次
FBA寄附プログラムとは
「FBA寄附プログラム」とは、amazon.co.jpで2020年10月30日から始まった、FBA在庫の処分方法の一つです。
FBAに預けた在庫で、廃棄を依頼した商品について、慈善団体へ自動で寄附するという仕組みです。
参考)FBA寄付プログラム – amazon.co.jp(外部サイト)
「FBA」は商品をamazonの倉庫(FC)に指定の手続きを行なって納品するだけで、販売・受注・決済・梱包・発送など販売に関わる全ての作業を代行してもらえるサービスで、自社で倉庫や物流スタッフを確保せずに大量の商品を販売できることから、小規模事業者や個人事業主などに利用されています。
日本最大のECサイトであるamazonに、amazon公式と同じサービスで商品を販売できるため、非常に人気の高いサービスであるFBAですが、そんな圧倒的なサービスをもってしても不良在庫が発生することは避けられません。
- 販売不振による余剰在庫
- 返品された再販売できない不良在庫
- 破損した在庫
- 消費期限が過ぎた在庫
- アマゾンが定める期間に販売できなかった在庫(長期保管在庫)
- その他の理由で販売できなくなった在庫
こうした在庫は、通常は手元に返送してもらうことになりますが、それにも費用がかかります。
「不良品など販売できない在庫をまたお金を払って戻してもらっても…」
という方のために、いくつかオプションが用意されているのですが、その中の一つが「FBA寄附プログラム」なのです。
デフォルトでは返品がNPO団体へ寄附される
寄附の対象となるのは、出品者(セラー)がamazonへ在庫の廃棄を依頼した商品です。
この設定はデフォルト(初期設定)で「有効」となっています。
しかし”有効”になっているからといって通常は自動で廃棄されることはありません。
(ただし、安全性を理由に30日以上経過した返品は自動で廃棄されます)
そのため「所有権の放棄、または返送」オプションや「長期保管在庫の自動返送/所有権の放棄の設定」を有効にしている場合に、廃棄された商品が寄附に回ることになります。
この設定は、セラーセントラルの左上の歯車をクリック→FBAの設定から確認できます。
デフォルト(初期設定)で「有効」になっています。
FBAの不良在庫の廃棄方法
先述のとおり、FBAでさまざまな理由で販売できなくなった商品は、所定の操作を行うことで返送したりamazonに廃棄(寄附)をしたりすることができます。
参考)フルフィルメントセンターから在庫を返送/廃棄する(外部サイト)
その都度、返送や廃棄の手続きを行うのが面倒な場合は、自動で返送/廃棄することも可能です。
商品の品質によって仕入れ価格が安価で、一定の量の不良率を考慮して運営している場合には、自動廃棄の設定をしておくことで、FBAの在庫保管手数料を軽減することができるかもしれません。
amazonでは返品が非常に簡単にできる
しかしamazonは「地球上で最もお客様を大切にする企業」を自称しており、適当な理由で容易に返品できてしまう点に注意する必要があります。
- 実際は全く動作に問題がないのに使い方が分からない・使い勝手が悪いという理由で返品される
- 販売から数ヶ月後に「バッテリー不良」で返品される
- 新品を使用した後に適当な理由を付けて返品される
- 中身をすり替えたり、抜き取って返品される
犯罪まがいの利用者による返品も、基本的にamazonはノーガードで返金してしまいます。
返品された在庫を確認しようと返送してもらったら、段ボールの板に管理バーコードだけ貼ったものが届いた、なんてことも。
そのため「不良品であれば廃棄して構わない」という常識は通じず、本来は再販売できるものだったり、異常な返品内容を把握する必要があったりするため、データ上だけで廃棄することは基本的にお勧めできません。
余剰なFBA在庫は廃棄・寄附すべきか?
SDGs・サスティナビリティーといった言葉が支持を集めるこの時代、安易に商品を「廃棄」してしまう選択はなるべく避けるべきだと考える方も多いと思います。
そのためこれまでは文字通り「廃棄」していた商品が、慈善団体へ「寄附」されて誰かの役に立てば良い、と考えることも確かにできます。
しかし、ここで注意したいのは「FBAで寄附しても何もメリットがない」というかデメリットしかないことです。
1.廃棄費用は請求される
FBA寄附プログラムに参加し、廃棄を依頼した商品は慈善団体を通じてフリーマーケットなどで販売され、捨てられることは避けられ、その収益が慈善団体に還元されることになります。
しかし、そもそも前提として「amazonへ廃棄を依頼した商品」が寄附に回る流れを踏むことから、「廃棄費用は請求される」のです。
2.寄附しても控除にならない
amazonを通じて寄附された商品は、手続き上は販売者(セラー)が慈善団体に寄附したことになります。
しかし、寄付された商品は「返送在庫の出荷レポート」で確認することができますが、「どの団体に寄附されたか」は確認することができないため、寄付控除の手続きを行うことができないのです。
ちなみに寄付先としては「YMCA」と「tasukeai haiki 0」という2つの団体とされています。
YMCAは世界120の国と地域で、およそ6500万人の会員を有する子供のためのNGO団体として有名ですが、tasukeai haiki 0は聞いたことがない団体です。
3.在庫買取会社の団体への寄付?
こちらは不良在庫を買取・販売している「shoichi」を運営する会社が立ち上げた特定非営利活動法人のようです。
もともとshoichiは国内の不良在庫を海外に輸出販売するなど、不良在庫の処分に長けており、そのノウハウを慈善事業として運営しているのがtasukeai haiki 0のようです(代表者はいずれも山本 昌一氏)
寄付した在庫が慈善団体とは言え、不良在庫の買取を行なっている会社が運営する組織へ在庫を引き渡すのは考えものではないでしょうか。
FBAの不良在庫はキンブルへ
法人・個人事業主の皆様、キンブルではAmazon FBAの不良在庫を「買取」いたしております。
廃棄とは異なり現金買取となりますので、FBAでの商品廃棄コストの削減・低減にもなります。
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